ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

2008年04月25日

■BAR(バール)に灯ともる頃



「BARに灯ともる頃」(エットーレ・スコーラ監督1989)はわたしの好きな映画。
今は亡き、マルチェロ・マストロヤンニとマッシモ・トロイージ共演の
「父と息子の不思議な関係」のキラリと耀く小品。
・・・イタリアの小さな港町、チヴィタヴェッキアで兵役につくミケーレを訪ねて、
ローマから父がやって来る。
暮らし向きの豊かな父の奨める仕事を拒んで、
息子のミケーレはひなびた田舎町に留まろうとする・・・。
1968年以前と以降。
イタリアにも、親と子の考え方に世代間のおおきな断絶があるのだ。
温もりの感じられる場末の「ピエトロのBAR」。
ミケーレはここの常連達の人気者だったのだ・・・。

■BAR(バール)とえいば、
イタリアでの楽しみは、朝のバールめぐり。
とくに地方都市では、
朝のホテルを飛び出て、旧市街のバールを、
何軒もハシゴするとじつに楽しい。

――カッフェ・ラッテ。
――カッフェ・マッキアート。(マッキアート=染み=ミルクを入れる)
――マッキアート・カルド。(カルド=温めた)
――ラッテ・マッキアート。(ミルクが主)
――ラッテ。

「コーヒー」に「ミルク」を注ぐから「カフェ・ラッテ」
「ミルク」に「コーヒー」を注ぐから「ラッテ・マッキアート」
卵が先か、ニワトリが先か、どっちでも好さそうなものだけれど、
これがまったく違うのだ。
そして、店ごとに、それぞれの作法があるから、また違う。
お店の数だけ、「カッフェ・マッキアート」はある。
BARバールの迷宮は際限がない・・・。
――今朝は、あそこの角の、あのバールが当たり。
なんて、冒険を始めたら、その街も去りがたくなるのがイタリアなのだ。